二人の為に。

 
 二人で歩いた町並み。


 変わったのは、僕達だけ。


 季節が回っても、僕達のトキは止まったまま。


 “ごめん”と


 言った君の顔。


 今も忘れられない。


 悲しそうで、泣きそうで、僕は思わず


 抱きしめたくなった。


 だけど


 抱きしめたら君との別れが辛くなるだけだろう。


 そう想って、我慢した。


 そのトキの考えは合ってたんだよね?


 僕達はこれで、合ってたんだよね?


 今、君の隣に居るのは僕じゃない。


 だけど


 君がそれでしあわせなら、僕はいいと想う。


 君のしあわせは僕のしあわせだから。


 君もそう想ってくれていたら嬉しい。


 そう、想えるだけでいいんだ。


 これが、二人の為だと想えるから。


 いつかまた、君と笑い会える日まで


 僕は、君のしあわせを願ってる。



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